高次脳機能障害をご存じでしょうか?
- lapinカウンセリング
- 2020年3月10日
- 読了時間: 3分
更新日:2020年3月12日
こんばんは、カウンセリング担当の小口千英です。新型コロナウィルス感染拡大は未だ収まらず、自分たちの住む地域にも感染者が報告されるようになってしまいました。まずは自分の感染予防と免疫力を高める生活を心がけたいものです。
本日は『高次脳機能障害』について書いてみようと思います!というのも『なごみだより』というとちぎ高次脳機能障害友の会の会報誌を読んだので、この「見えない障害、隠れた障害」といわれる高次脳機能障害のことを知っているのと知らないのでは対応の仕方が変わってくると思うからです。
では高次脳機能障害とはどんな病気なのでしょうか?「はしもとクリニック経堂」さんのホームページに分かりやすい解説があったので引用させていただきます。
脳卒中や交通事故などによる脳の損傷が原因で、脳の機能のうち、言語や記憶、注意、情動といった認知機能に起こる障害を高次脳機能障害と言います。注意が散漫になる、怒りっぽくなる、記憶が悪くなる、段取りが悪くなる、などの症状があり、全国に50万人くらいと推定されています。
この様な説明を見ると「せん妄じゃないの?」「認知症じゃないの?」「発達障害じゃないの?」と思ったりもしますが、高次脳機能障害の診断において、まず脳の器質的病変の原因となる、事故による受傷や疾病の発症の事実が確認されていることが必須です。ですから、交通事故の後から性格が変わったとか、脳卒中の後から子どものようになってしまった、と感じることで診断に繋がることが多いようです。
一括りに高次脳機能障害といっても損傷部位により症状は様々であり、その程度や生活への支障は人それぞれです。しかし本人の辛さやもどかしさ、家族の苦労や対応の難しさは共通していると思うので、友の会などで仲間を増やし共通の話題で盛り上がったり、お互い情報交換をすることはとても有意義なものであると思います。これはCafeMorteIを主催する私にも共通する意見です。
また友の会では講演会の開催や家族の相談会なども行っており啓発活動にも力を入れています。いざ交通事故にあって症状が出たときに「もしかして高次脳機能障害かな?」と早期に気づくことが出来たらそれ相応の対応も出来ることになりますよね。これを読むことでも「そういう病気があるんだ!」と知れたので予備知識として頭の片隅に入れておくことが出来ますよ。
私もクリニックに来院した高次脳機能障害の患者さんとは数回しか関わることが出来なかったし、知識としても浅いものしかないのでここで偉そうなことは言えませんが、この障害で困っている当事者や悩んでいるご家族は案外近くにいるということは言えると思います。
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