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発達障害 空気を読まずに言いたい放題

  • 執筆者の写真: lapinカウンセリング
    lapinカウンセリング
  • 2020年3月3日
  • 読了時間: 3分

こんばんは、カウンセリング担当の小口千英です。巷では様々なイベントが自粛され家に閉じこもる生活がしばらく続いていますね。そんな時に読書などはいかがでしょうか?


みなさんは『こころの元気+』という月刊誌をご存じでしょうか?『こころの元気+』は「特定非営利活動法人 地域精神保健福祉機構・コンボ」の賛助会員の方にお届けしているメンタルヘルスマガジンです。つまり店頭では手に入らないので知らない方の方が多いかも知れません。私の勤務先のメンタルクリニックも賛助会員なので毎月読めるわけですが、当事者の体験談やアンケート結果、第一線でご活躍なさっている専門家の連載など内容が盛りだくさんで、メンタルヘルス業界における世相を反映しているような気がします。2007年の創刊から早13年。創刊当時は統合失調症やうつ病、双極性障害の疾患に関する記事や当事者の投稿がメインでしたが、最近は発達障害やLGBT、就労支援やピアについての記事も増えてきました。メンタルヘルスといっても様々な内容があることが分かりますね。


その数ある中から今回ご紹介したいのが、2017年4月から連載中の『発達障害 空気を読まずに言いたい放題』という記事。

発達障害の方には対人関係やコミュニケーションに問題があるといわれ「空気を読めない人」と言われることが多いことを逆手にとっての題名に共感する読者が多いのか、2020年3月の時点で第36回目の連載です。その2020年2月号の第35回目のケイ・スズキさんの記事がとても興味深かったのでご紹介します。


『発達障害は個性?障害?そのあたりをはっきりさせたほうがいいんじゃない?』という問いかけしているのですが、それはつまり、多くの発達障害の人達が自分の都合のよいときは個性で、都合の悪いときはまわりのサポートを正当化するためのツールとなっていないだろうかと危惧されていらっしゃるのです。


確かに発達障害でありながらも活躍されている経営者や芸術家はその秀でた才能を個性として周りも受け止めますが、そういった一芸に特化した能力を開花することもなく発達障害特有の症状により「生きづらさ」を抱えている人に対しては周りも理解し得ない相手に「障害だから」というラベリングでそれ以上の関わりを持とうとしない傾向にあることと似ているような気がします。


つまり当事者本人も周りの人たちも、都合のよいときは個性と位置づけ、都合の悪いときはサポート体制が整っていないからだと片付けてしまっているのが現状なのです!


しかし、ケイ・スズキさんは言います。

『困りごとが個性だというのであれば、まわりからのサポートも福祉サービスも必要ないよね』と。

数多くのピアカウンセリングを行ってきた中で、発達障害を障害ではなく個性だと社会に認めさせたいという意見がある一方で、サポート体制を充実させて欲しいという矛盾した意見に上記の意見を述べられたわけです。


人は誰でも、自分の困りごとに一生懸命取り組んで努力している人を応援したい気持ちになりませんか?それは障害があろうと無かろうと関係ない事と思います。

困っていると言うのが恥ずかしいとか、助けを求められないとか、変なプライドや見栄はもう張らずに、ありのままの自分をさらけ出すことで得られるまわりからのサポートを素直に受け入れることが今の時代必要なのかも知れませんね。


 
 
 

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