3月は自殺予防月間です
- lapinカウンセリング
- 2020年3月5日
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こんばんは、カウンセリング担当の小口千英です。3月は自殺予防月間ですね。
我が国の自殺者数は1997年までは長年2万人台で推移していたのですが、1998年から3万人を超え2011年までの14年間は3万人台を推移していました。しかし2012年から3万人を下回るとそのまま減少傾向は続き、2019年には初めて2万人を割って1万9959人(速報値)となりました。
2006年に施行された自殺対策基本法や2017年の自殺総合対策大綱策定の効果なのでしょうか、それとも景気の回復のおかげなのでしょうか。それとも…
ある統計では変死体の数が増えているとか。
前述の自殺者数は明らかな自殺をカウントしていると言われているので、もしかしたらこの変死体の中にも自殺された方が含まれているかも知れない…と考える人もいるようです。そうだとしたら怖い話なのですが…
メンタルクリニックに勤務する私の感想としては政府が何かを施行しようが、ゲートキーパーを作ろうが、自殺を決意した方は完遂してしまう、ということです。
自殺を決意させてしまってからでは遅いのです。もっとその前に、成人ではなく学童期からメンタルヘルスに関しての知識を学び、自分の困りごとにSOSを出せるように教育していく必要があると思っています。日本でもメンタルヘルスリテラシー教育の導入が検討されていますがまだまだ義務教育に組み込んでくれるには至らないようです。
何事も早期発見・早期治療といいますが、メンタルに関しても不調を感じた時点で我慢せず、誰かに相談するなり自分で解消方法を探すなりしていくことが大切ですね。
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